生産者STORY

 
サティス製薬STORY Scalpシリーズ編
 
髪、すこやかに「Scalpシリーズ」
株式会社サティス製薬 代表取締役 山ア智士さんに聞く
頭皮レベルからケアして、すこやかに輝く美しい髪をキープする。これまでにない発想で開発された「Scalpシリーズ」。そのコンセプトについて、株式会社サティス製薬代表取締役、山崎智士さんにお話しをお伺いしてきました。
 
 
40代からの頭皮ケア
 
40代からの頭皮ケア
ある化粧品会社が行なったアンケートによると、女性でも、20歳代、30歳代では少なかった「髪にハリ・コシがない」という頭髪の悩みが、40歳代になると明らかに増加しているという結果がありました。このぐらいの年齢から、加齢が原因で、頭皮や毛髪に変化が出てくるということです。
「40歳代は、頭皮・頭髪の曲がり角」ととらえることができるでしょう。
まず、頭皮。年とともに、硬くなったり、動きにくくなったりするという話しがあります。もちろん頭皮も皮ふの一部ですから、顔や手の皮ふ同様、コラーゲンやエラスチンが減少します。頭皮が硬くなる、動かなくなるという原因は、ここにあります。
毛髪に感じる変化については、加齢に伴って、頭皮からの成分補給が少なくなるので、ハリ・コシがなくなる。また、加齢とともに、ボリューム感が気になってくると。
このような頭皮・毛髪の変化が40歳代で顕著にあらわれるんですが、これらはケアすることができるものです。
最初に「洗う」。2番目に「与える」。3番目に「潤す」。
「洗う」というのは頭皮を洗うということですね。
「与える」は、毛髪をケアする。
「潤す」というのは、頭皮をケアするエッセンスです。
それが「Scalpシリーズ」です。

 
「洗う」石けんタイプシャンプーを開発
 
「洗う」石けんタイプシャンプーを開発
髪の毛についている汚れと、毛穴や頭皮についている汚れ。どちらも大きな分類としては脂肪なんですけれども、細かく見ていくとタイプが違う。したがって、洗い方が違う。
頭皮。皮ふのほうは、石けんで洗うのがいい。それでは頭髪のほうはどうかと言うと、何でもいいんです。ただひとつ、石けんを除いては。頭髪は石けんのアルカリ成分が苦手。ここが話しをややこしくするところなのです。
話しは変わりますが、なかなか皆さん頭皮をよく見る機会はないと思います。私のように短髪だと、頭皮はある程度見えていますから洗いやすい。私は、基本的に、石けんで頭を洗っています。頭皮にとってはベストなケアが行われているのですが、それでも1か月ぐらいして、研究室のマイクロスコープ、拡大鏡で見ると、毛穴が詰まっているのがわかります。
私のような髪型で、頭皮ケアにふさわしい石けんで毎日洗って、洗い方もそれなりに心得ているつもりでやっていても1か月で詰まってしまう。それぐらい毛穴というのは、洗うのがむづかしい箇所なのです。
ですから、それが通常のシャンプーを使って、10歳代、20歳代と続いて、次第に頭皮環境が汚れていき、40歳代ぐらいを契機に一気に変わってくる。更年期に向かってホルモンバランスも変わる。
頭皮環境に汚れが蓄積すると、脂っぽくなって、いやなニオイがする、フケが出る、ということにもなってしまいます。
頭皮環境をいかに一定に維持するか。このシャンプーは、きちんと「洗う」ことが重要なポイントになってくるわけです。
石けんを使って洗うのは、頭皮にはやさしい。けれども、髪の毛がバキバキになってしまう。
洗うべき頭皮と守っている頭髪の汚れが違う。まったく逆なものを求められているむづかしさ。それをクリアしたのが、私たちが開発した石けんシャンプーです。
髪の毛がいやがることを防いで、皮ふにもやさしいというのがポイントです。

 
髪の毛にうるおいを「与える」
 
髪の毛にうるおいを「与える」
髪の長い方はお気づきだと思うのですが、毛髪がダメージを受けると、パサパサになったり、ツヤがなくなったりする。そんなときに濡れた状態になると、毛髪は、水と、より仲良くなってしまいます。親水性という言葉を使うのですが、毛髪から水がどんどん流出しやすくなってしまう。
これを防がないといけない。それで、油を塗る。パサつき用の油とか椿油ですね。
しかし、親水性になっている毛髪に油を自己流で塗っているだけでは、水は流出してしまいます。
その理由は、ご存じのように、水と油はすごく仲が悪い。水のなかに油を入れても浮いてしまう。それと同じことが髪の毛でも起こる。油をつけるだけでは、親水性になっている髪の毛と油は、相変わらず分離してしまい、解決しないということです。
そこで着目したのが、毛髪が持っている性質です。毛髪の表面はマイナスイオンを帯びています。それならば、プラスイオンを持っている植物性のコーティング剤で覆ってあげれば、油が塗りやすい状態になる。
これが、ダメージをケアする2ステップ目の、「与える」っていうところになります。

 
乾燥しがちな頭皮を「潤す」
 
乾燥しがちな頭皮を「潤す」
頭皮というのは、あまりケアしないと思うのですが、実は、すごく乾燥しています。顔と一緒。顔については、皆さん、化粧水をつけたり、乳液をつけたりしますよね。そうするとモッチリする。
頭皮も洗いっぱなしでは、皮脂を除去したりするので、脂が出やすい、水分が飛びやすい状態になっている。それを防いで、コラーゲンやエラスチンをあげる。そうして、硬くなったり、動かなくなった頭皮をケアしようというのが、3つ目の「潤す」ということなんです。
私たちの身体というのは、一生涯、成長を繰り返しています。髪の毛も成長しています。皮ふも成長している。ただ皮ふの場合は、成長していると言っても、古いものがどんどん代謝で外されていきますから、大きくなるというより、新鮮さを保つっていう成長です。
人はそうやって新陳代謝をしています。成長するときには、必ず、成分補給を必要とします。たんぱく質なのですが、年々減少していきます。
たとえば、私が10代の頃、すくすくと成長していた時期には、100個の成分を使って、身体が成長していたという輝かしい時期があった。それがいまは、50個ぐらいしかない。それは、もう身体自体、たとえば骨格とか、成長させる必要がないという身体の判断とか、いろいろものが働いて50個ぐらいになっているわけです。
これがエイジングだという、エイジング説として、現在、非常に有力です。
50個に減少した成分を100個にというのは少しナンセンスなのですが、30代だったらこのぐらいとか、本来はこのぐらいあったらいいだろうという適量がわかれば、そして、現状とのギャップを見て補充してしていけば、というエイジングケア説が、アメリカを中心に流行していて、実際にそれを与えることで、40代の方が……という実例もある。
これでエイジングケアできるかというと、ここにも落とし穴があって、たしかに40歳代の方が……という例もあるですが、100人が100人、みんながそうなるかというと、そうはならない。
たんぱく質というのは、私たちの身体のなかで、受け入れられるかどうか、テストみたいなものがあって、これをクリアしないと効果が発揮できない。このテストが何かというと、髪の場合は頭皮が、それを行なっているのです。
話しを整理すると、減少していく成分補給は、エイジングのアプローチとして、きわめて優秀である。しかしながら、たんぱく質なので、受け入れられない場合もあるということです。
そこで今回私たちが提案しているのが、与えるだけでなく、頭皮にしっかりと馴染むように刺激を与えましょう、という考え方です。
年齢肌、エイジング肌にとっては、成分が不足している。必要としている。だからしっかり与えてバックアップしようというのが、このサードステップ、頭皮用エッセンスの考え方なんです。

 
デイリーケアで頭髪環境を整えましょう
 
デイリーケアで頭髪環境を整えましょう
頭皮は、なかなか目で見ることができません。健康なのか、不健康なのか、その判断もラフになりがちです。
毛穴が多く、顔に比べると脂の分泌も多くて、そういう意味では保護作用もありますが、反面、汚れが取りにくい。さらに、でこぼこしている。毛髪が長い方、短い方、本数や太さ、長さ、髪質、人それぞれ。とても複雑で、コントロールしにくい部分です。
また、脱毛とか新陳代謝の遅れなどを、これを育毛剤とかインパクトのあるもので一度にできますかというと、それはなかなか無理なのです。
どうしたらいいか。
これは、恒常性という私たちの身体が持っているバランスを保とうとする力が関わってきます。
ヘアサイクルという、皮ふが新陳代謝を繰り返すように、髪の毛も、5年、6年、7年というサイクルで、成長期、休止期、脱毛期など4つのステージで回っています。この4つのステージで、どこか1つのステージが省かれてしまうとか、1つのステージを繰り返してしまうとか、バランスに意識を向けることが必要です。
そういう意味でもデイリーケアが重要です。結果が出るのも1か月とか2か月とか、そういう短いスパンではなく、数年という長いスパンで理想的な頭髪環境を整えていくことが何よりも大切です。
また、バランスが崩れてから始めればいいかというとそういうことではありません。今日からでも始めたい、そういうことだと思っています。