金鋒先生一代記

 
能力はほめられて伸びていくもの
 
能力はほめられて伸びていくもの
学問の道を志し、東京大学に留学が決まった金先生は、日々、猛勉強を続けました。
ある日、東大の先生から「ここの生徒には、学者タイプと技術者タイプの人がいますが、金くんは、学者タイプですね」と言われたことがありました。
「学者タイプ」は発想力のある人で、「技術者タイプ」は発想力はないけれど、仕事をまじめにやる人ということでした。
東大の修士課程に入ったときも、先生から「いい発想をしている」とほめられたことがありました。そう言われたら、負けていられません。ますます勉強して、もっと知識を深めたいと思うようになったそうです。
「人間はほめられたら勉強します。こういったいろんな経験から、いまではよく『子供の出来が悪かったとしても、ほめてください』とアドバイスします。ほめるほうが、子供の成長は早いのです」と。
どんどんと勉強に没頭していき、遺伝の研究から乳酸菌の研究へ。そして、NS乳酸菌の発見へと続いていきます。