金鋒先生一代記

 
中国科学院で出会った優秀な女性
 
中国科学院で出会った優秀な女性
高校を卒業して田舎に行った金先生は、農業をしながら独学の日々。やっとのことで遺伝学の研究室に勤めるようになり、海外の研究書も読み漁り、気がついてみると、語学の能力もぐんぐん伸びていました。そして、北京の中国科学院へ。勉強をすればするほど世界が広がり、自分が得た知識の先に、まだ見ぬ知らない世界が広がっているのがわかる。そしてまた勉強。この繰り返しだったといいます。
中国科学院でコツコツと研究していると、そこに、気になる女性が入ってきました。彼女はとても優秀で、中国の一番いい大学、中国科学技術大学を21歳で卒業、中国科学院に入ってきました。金先生、その女性に一目惚れ。学生どうしのグループ交際のような状態が1年以上続き、仲良くなったところで、手紙でプロポーズしました。
「もしもNoなら、何も言わずに忘れてください。Yesだったら教えてください」と。
即答はなく、一週間ほどしたある日のことでした。みんなで集まっていたとき、ある女性が彼女に「映画のチケットがあるけどいる?」と話しかけると、「2枚ちょうだい」と彼女。「だれと行くの?」と聞くと、彼女の視線は金先生に。手紙の答えはYesだったのです。
その方が金先生の奥さまです。