金鋒先生一代記

 
金先生ご夫妻、東大へ
 
金先生ご夫妻、東大へ

1987年、金先生が東京大学に入った年、奥さまはマイアミ大学に行くことが決まり、アメリカへ。
日本とアメリカ、時差もあり、それぞれ、遠く離れたところで暮らすことになりました。
おふたりとも、研究に没頭する日々。
たまに電話で会話する程度しかできませんでした。
そんなある日、研究室にかかってきた奥さまからの電話を聞いていた先生に、
「誰からの電話だったのですか?」と尋ねられ、奥さまであることを告げ、
また、奥さまはマイアミ大学で研究していることも話しました。
当時、東京大学は世界の大学ランクでも16番、マイアミ大学は200番以下。
「研究を続けるなら東大病院のほうがいい。東大にいらっしゃれば受け入れますよ」とのこと。
さっそく奥さまにこのことを話し、日本に誘いました。
奥さまは、その後、東京大学で研究、いくつかの大きな発見やめずらしい病気を証明し、
東大の「医学博士」も取得しました。