金鋒先生一代記

 
遺伝学への思い
 
遺伝学への思い
高校を卒業してから勤めた遺伝学の研究室。それ以後も金先生は遺伝学研究の道を歩んできました。
なぜ遺伝学の研究を続けてきたのでしょうか?
「遺伝学を学び始めたのは、数多くの不治の病を治したいと思ったからです。
糖尿病や認知症などは、完全な治療法がなく、数多くの方々が苦しんでいる病気です。
人間の姿形は遺伝子に書かれている設計図どおりになっているのだから、遺伝子を解明すれば、病気の予防や治療が完全にできるだろうと考えていました」
と金先生。
しかし2000年前後、ヒトゲノムの全貌が解明されても、結局、人間の病気をなくす方法は見つかりませんでした。
「不治の病を治したい」その思いは、乳酸菌研究へとつながっていきます。