金鋒先生一代記
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身体が疲れるまで働くか、頭が疲れるまで勉強するか
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「田舎に行って思ったことは、勉強しないと私の人生はないということでした。
働いていると身体が疲れ、そうすると頭を使いたくなる。
働きながら、本を読んで、いろんな勉強をしていた田舎暮らしは捨てがたかったです。
しかし人間は、身体が疲れるまで働くか、頭が疲れるまで勉強するかのどちらかです。
私は、勉強することを選びました。勉強をすればするほど世界が広がっていきます。
自分が得た知識の先に『自分が知らない世界』が広がっているのがわかる。そしてまた勉強する。その繰り返しでした。
勉強に打ち込んで、つらいこともたくさんありましたが、そうこうしているうちに、東京大学に留学するチャンスを手に入れたのです」
と、金先生が、研究所に勤めていたころのことを語ってくれました。
「自分が知らないことをもっと知りたい」。金先生の探求心はこのころ育まれていったのでしょう。
この探求心が、NS乳酸菌の発見につながっていくのです。