金鋒先生一代記
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勉学に目覚めた日々
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お兄さんの意見に従って、軍隊に入らなかった金先生。田舎へ行き、昼間は農業に従事しながら、独学の日々が続きました。
「朝から夜遅くまで働いていると身体がすごく疲れて、頭を使いたくなります。頭を使って疲れると、身体を使いたくなります。
身体と頭、両方とも鍛えることができた時代ですね。身体も健康で、頭もよくなっていきました」と、金先生。
そんなある日、遺伝学の研究室から声がかかり転職することができました。
「遺伝学の勉強はとてもおもしろかったです。
麦を受粉させて、ほかの花粉が来ないように袋をかぶせていると色も形もすばらしいものができます。
とても興味がわきました」
金先生の遺伝学の興味は尽きることなく、研究室に勤めながらも、時間があると図書館に通い、外国語の遺伝学の本を読みあさったそうです。
どんどんと新しい知識が増えていきました。