内モンゴルとの絆

 
本でモンゴルを感じる
 
本でモンゴルを感じる
コロナウイルス蔓延防止の観点から厳しかった海外旅行もだいぶ緩和されつつありますが、モンゴルに行くには、まだ、ちょっとハードルが高そうです。
そんな折、たまには書籍でモンゴルを感じてみるのもおもしろいかもしれないと思い、いろいろ調べてみました。
代表的なものはおそらく、ジンギス・ハーンを主人公にした小説「蒼き狼」(井上靖 著)でしょう。
チンギス・ハーンを主人公にした小説はほかにも、「チンギス・ハーンの一族」(陳舜臣 著)や「世界を創った男 チンギス・ハン」(堺屋太一 著)、「チンギス紀」(北方謙三 著)など多々あり、読み比べても著者の視点の違いがはっきりわかり、それぞれおもしろく読むことができます。
偉大な英雄、チンギス・ハーンを離れても、司馬遼太郎は、「街道を行く」の5巻で「モンゴル紀行」を書いていますし、まだ読んでいませんが、モンゴル女性の体験を通して遊牧民の歴史を語る「草原の記」もおもしろそうです。
また、民族学の発展と普及に尽力した梅棹忠夫も、若いころ、モンゴルを旅し、「回想のモンゴル」というタイトルの著作を残しています。
梅棹忠夫は、生態学者、文化人類学者、探検家でもあり、最後の著作は「山をたのしむ」という作品でした。この本がきっかけとなって「梅棹忠夫・山と探検文学賞」という賞も生まれ、第4回受賞作品はアフガニスタンで凶弾に倒れた中村哲の「天、共に在り」でした。
モンゴルを軸に、いろいろとおもしろそうな本が見つかりました。さて、どの本から読みましょう……。