内モンゴルとの絆
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草刈りをしながら思うこと
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まだまだ暑い日が続いていますが、外を歩いていると、どことなく秋の気配が感じられるようになりました。あと何回か草刈りをすれば、それほど作業をしなくても安心していられる冬になるでしょう。
都会に住んでいると、草刈りとは無縁かもしれませんが、都会から離れた場所に住んでいると、春から秋にかけて草刈りは必須の作業です。人が歩かない場所、車が通らないところなど、気がつくとすぐに草が生えはじめ、数週間で、一面、緑になってしまいます。
日中、暑い中、草刈り作業をしていると、ふと、内モンゴルのことを考えてしまいます。
植物が生えなくなってしまい、風が吹くと、土ぼこりや砂ぼこりが舞い、農作物や家畜、住んでいる家も、土や砂に覆われてしまうというのです。そうなってしまったのは、気候変動など、自然の要因だけでなく、過放牧や乱開発など、人的要因が見逃せないようです。
草が生え、土の中に根をはっているから、土が固定化するということを忘れてはいけないと考えつつ、この雑草がなくなってしまったら、ここも内モンゴルのような沙地になってしまうかもしれないと、彼の地に思いを馳せ、今日も汗を流しながら草を刈っています。