内モンゴルとの絆

 
インドでは不浄の左手
 
インドでは不浄の左手
海外に行ってなじめないもののひとつにトイレ事情があります。国際化が進み、都市も発展しているので、最近の都市では、日本とさほど変わらなくなってきているようですが、30年ほど前、インドを旅したときには、個室に水道の蛇口がついていて、手を使って洗うようになっていました。インドの一般常識では、終わった際には、左手を使って洗います。それが故なのか、左手を「不浄の手」と言い、人と握手する際、あるいは食事をする際、左手は使わないという話しを聞いたことがありました。
中国、内モンゴルでもトイレ事情にはなかなかなじめませんでした。
あるとき、観光地でトイレに入ったら、縦に長い穴が掘られ、数名の人がその穴をまたいで座っているのを目撃。驚いて出てきたことがありました。そこには個室というものもありませんでした。その後、バスでの旅が続き、休憩する施設などもなく、トイレ休憩と称してバスを停め、木陰などに隠れてしていたときには、なぜか解放感と安心感を感じたものです。
最近はハイウェイにも休憩施設があったり、ホテルなどのトイレは個室になっていたり、もしかしたら、もう、そんな場所はなくなっているかもしれませんが、当時見た光景はとてもショッキングで忘れることができません。