内モンゴルとの絆

 
ダラス村の思い出(1)
 
ダラス村の思い出(1)
私たちは、内モンゴルで緑化支援を続けているダラス村を、何回も訪問しました。
はじめてダラス村に行ったとき、多くの人たちが集まり、私たちを歓迎してくれました。
その翌年のこと。現地に向かう車のなかで、現地とのコーディネイトをしていただいている方が「去年、かなりお酒に酔っていた方がいたのを覚えていますか?」と聞いてきました。
そう言われてみると、かなりお酒のにおいをさせていたおじさんがいたような……。「酔っぱらってふらふら歩いていた方がいたような気がします」と答えました。それでもお酒の勢いで絡んでくるとか、迷惑をかけるということはなかったはず。そのことをお話しすると、コーディネイターの方、「実は先日、準備で村に行ったとき、その方が、『去年、みんなが来る前、結婚式に出て、お酒をいっぱい飲み過ぎたんだ。醜態をさらしてしまったから、今年、参加できないよ』と言っていたのですが、大丈夫だから参加しなさいって言っておきましたよ」と。 村に到着すると、見覚えのある方々が笑顔で迎えてくれました。そのすみのほうで、遠慮がちに立っているご年配の男性がいました。そうだ、この人だ、酔っぱらっていたのは!去年、植林地でもすごくお酒臭くて、この人はアルコール中毒なのか、いつも昼間からお酒を飲んでいるのか!と思ったのを思い出しました。
視察ツアーのみんなが建物のなかに入り、僕ひとり、外にいると、その方が寄ってきて伏目がちに頭を下げてきました。僕はにこやかに、一緒になかに入るように促しました。
……そんな人とのつながりが、植林地、ダラス村にあります。